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伝わってしまうもの

5月13日(土曜日)

昨日、非常勤の新人さんが入社しました。

非常勤で短時間労働者とはいえ、会社の理念や方針、何を目指しているのかを伝える事は絶対的に必要です。

毎回入社する方々には、わたくし自身がオリエンテーションを行っています。

社員にとっては『そんな説明があった様な……』とすぐに記憶が薄れるかも知れません。

そして残念ながら、『薄れているのだろうな……』『すっかり記憶から消えているのか?……』と思ってしまう様子が度々有ります。


先般、友人への手土産にケーキ屋さんに入った時の事。

小さな店舗にお客様が三名で、対応しているお店の方が一名。

『あらあら、今日は混んでる、それに一人?』と思って様子を見ていましたが、奥からもう一人のスタッフさんが出てきたものの、何だか客さばきが悪いのです。

約束の時間を気にしながら、一度店を出て用を足し、もう一度戻ってみたら、先ほどの三名はお帰りになっていました。

そして、私の選んだプリンを包装して頂く間に、自分用に焼き菓子を追加して、「これはこのままで結構です」とお伝えして会計を済ませました。

追加のお菓子をお願いした人と会計をしてくれた人は同じで、プリンの包装をしている人は、黙々と詰めています。詰めるといっても形の決まった物が4つだけです。

そして「お待たせしました。○○もご一緒にお箱に入っています」と手提げを渡されたので「イエイエ、○○は私が頂くので、そのままで良いとお伝えしたんですが」と伝えてプリンの箱から出して頂きました。

間違いは誰にもある事ですが、ここで感じたのは『あ〜、この二人のスタッフさんの関係性は余り良く無いな』という事です。

レジと箱詰めする台はすぐ近くです。
追加のお菓子を手渡す際に、箱に入れなくても良い事を伝えれば済む事ですし、箱詰めする担当の方も、確認すれば良いだけの事です。

お互いに仕事の手順についての声かけが出来ていないチームの仕事にはミスが増えます。

ミスが起きやすくなるので、やり直しが増える。故にお客様は待ち時間が増えるし、同じ時間で販売できる売り上げが下がるのです。


仕事柄か、性格か?どんなお店に入っても、人の動作が気になります。

そして、ウチはどうだろう???と重なるのです。

やっぱり仕事柄、立場上の観察グセの様です。

信頼関係が出来ていると、僅かな事でも聞こうと思えますし、先輩が後輩を育てたいと思える関係性と責任感があれば、商品を取り扱う手元や、接客の様子を気にして、暖かく、時には厳しく指導してそれぞれやスキルが上がっていくものです。

ケーキ屋さんの一件を訪問先で、プリンを渡しながら話をしたところ、色々な仮説で盛り上がりました。

でも、直ぐに相手が放った言葉が「あ〜、きっと関係性が悪いんですね」とわたくしと同じ感想だったので、二人で大きく頷いたのでした。

空気とは見えない物なのですが、感じる事が出来るのです。

人のフリ見て我がフリ直せ。

人様の店舗から学ぶ事を自分の会社の店舗やサービスに活かしていかないといけません。

それにしても、気楽な気持ちでプリンを買える日がいつ来るのでしょうか。


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2017年05月13日 15:53に投稿されたエントリーのページです。

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