芸術の秋 ♪

≪ オペラ・リゴレット ≫
何年振りかに、オペラ鑑賞に上野まで行って来ました。
(地下鉄の出口から、パンダ口に行ったり、会場までたどり着くのに、汗ダクダクでした・・・)
誘われたのは開演26時間前。でも決まる時にはサッサと決まるものです。
東京文化会館の小ホールには初めて足を踏み入れましたが、おごそかで、何だかとても良い雰囲気。
開演前の少しざわめいた感じとか、演じる方も、鑑賞する方にも共通する緊張感が好きです。
オペラと言っても、今回のはピアノの演奏と途中にフルートが加わるシンプルなもの。
会場もこじんまりしているので、一体感が持てます。
出演者は全員が日本人。一幕の初めは男性二人のやり取り。体格の良い二人が迫力ある歌声を響かせてくれます。
最近(何時頃からか?)は字幕で日本語に訳された文字が会場の上に示されるので、物語の進行が解りやすく、助かります。
途中、悲劇のヒロインである「ジルダ」が登場!
やはり、ドレスを身にまとったソプラノが表れると、舞台が急に華やかで素敵になります!
父と愛娘との会話ももちろん歌で表現です。慣れないと、些細な事ですが「お父様お休みなさい」と一言伝えるのに、朗々と歌い上げる場面を見て、現実とのギャップに少し笑ってしまうのです。
誘ってくれた友人とは、面白がる『ツボ』が一緒で、クラシックの豊かさを語りながら、急に「でも貧困な苦学生を演じるのに、あんなに太鼓腹では説得力がないわね」なんて言いながら、『クック』と笑いをこらえてしまうのです。
このご縁を作って下さったのは、私の友人の知り合の、舞台の小道具さんです。
開演前日は夜遅くまで準備にかかったと伺いました。
彼女は今妊娠3か月。丁度身体を労わらないといけない時期なのに、出産後はもはや活躍の場を若手に奪われてしまうという、厳しい世界で今できる事を必死にしたい!作品の中に自分の証を残したい!という意気込みで、頑張ったとか・・・・。
キラキラした瞳で会場にいる私達に挨拶にきてくれた時に、励ましの握手をしたその手はザラザラだったと友人は言っていました。
浮き沈みの激しいこの世界で、活躍し続けるのは大変。でも情熱を持ってできる仕事を持っている事は幸せな事。そんな風に話しているところに、彼女の夫がご挨拶に。
彼の仕事は「公認会計士」そう聞いて、二人で同時に「食いっパグレが無いわね」とコメント。
芸術を語りながら、一瞬のうちに、現実の話ができる友人と顔を合わせて、またもや大笑いをかみ殺していたのでした。






