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高田さんの声…

1月15日(金曜日)

ジャパネットたかだのカン高いあの声が今日でお別れです。

息子様に次の経営のバトンを渡し、テレビ通販の画面から去ると宣言なさったのが1年前の事。

佐世保の小さなカメラ屋さんから今の経営に至るまでの貴重なお話を講演会で伺った際にはごく普通の声で、会場の方々が少しガッカリしていた様な雰囲気でした。

「いつもあんな声で話しなんかしませんよ」とボソボソとつぶやかれたのが印象的でした。

テレビの印象は、高田さん自身が狙って作られた姿(声)です。

お笑い芸人さんが、普通に会うと地味な印象を与えるらしいですが、当然のことです。

いつも声を張ってはいられません。

高田さんは訪問先でビデオカメラを売りたい‼︎と思ったら、ビデオカメラの宣伝をせずに、ビデオに映る大事な家族の笑顔や、大切な場面をお客様にイメージできる様なお話をしたそうです。

今で言う『提案型商法』の走りです。

家族の幸せをイメージすると、お金はお客様の価値観に見合うかどうかの問題になるらしく、面白い位に売れたそうです。

そして、売りっぱなしにしないのか、成功者の通じる所です。

訪問して話を聞いて購入される方は、高齢者が多いので、親切な操作説明が必ず必要になります。

ご家族に同席して頂き、その場で撮影し、お宅にあるテレビに接続してその場で上映会を行うと、ものすごく感動して頂けるのだそうです。

すると、せっかく家族の笑顔が映るんだから、もっといいテレビに買い換えよう‼︎と次の商売にも繋がったそうです。
このスキームは、家電に限らないと思います。


人の心理は共通です。

その物や情報がどれだけ自分の身の回りに必要で、あったらどんなに豊かになるのかが伝われば良いのです。

医療も同じです。

病気だから治療するのでなくて、治すことにより得られる世界を見る事で初めて真面目な医療を受ける気になる訳です。


そこをどの様にお伝えする事が出来るのかが、やり甲斐の部分だと思うのです。

通販も価格競争になると結局はお互いの生き残りが辛くなります。

適正な価格で『あの人から買いたい‼️』と思わせるあの声が聞こえなくなるのは寂しいですが、個人がどんなに頑張っても永遠に僕が続けることは出来ない。でも企業は100年、1000年永続させる為に出来ることは沢山あると仰っています。


創業者のエネルギーは、物凄く力強いと思っています。

次の担い手は、その想いをどんな形にしていかれるのか?楽しみです。


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2016年01月15日 23:35に投稿されたエントリーのページです。

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