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仕事は人なり

4月20日(水曜日)

思い起こせば、人をイライラさせ、無駄に怒らせる営業さんに困り果てた事がありました。

しかし、同じ会社で上長が変わり今までの困りごとを真摯に受け止めて下さってから1年半。

複合機の入れ替えの相談も何とも見事にスムーズに話が運びました。

担当の部下にきちんと指示を出し、説明が難しくなると『今のご説明を補足いたしますと…』と絶妙なフォローが入ります。

また見積書の期日を決める際に部下が1週間・・・・と言ったら課長がビックリして上手に前倒しする様に持って行って下さいました。
ここで修正が効かなかったら、こちらが催促をする事になりますが、そんな面倒な事をしないで済むように取り計らって下さったのは、有り難い事です。


この辺の感覚はとても素晴らしいです。
そして何と言っても、偉そうな態度が微塵も見られないところは是非見習いたいと思います。

一時期は、まだその気がないのにいわゆる強引な押し売り的な営業だったので、星 一徹父さんがちゃぶ台をひっくり返す時の、雰囲気で反発したものです。

無駄に怒らない・・・・。これは重要な事です。

でも今の課長が対応して下さってから、お話しのし方、相談に応じて下さる姿を拝見していると、どうせ入れ替えをするなら『あの方にお声がけ』という事に自然になります。

仕事の内容はそれぞれでも、結局は『あの人がいるから』という事になるのですね。

わたくしどもの仕事も、そうあらねばならないと痛感致します。


わたくしが洋服を買っている行きつけのお店があります。
有名ブランドでも何でもありませんが、もう10何年も同じ店を利用しています。

他に支店もありますが、やはり行きつけのお店は決まっています。

7~8年前には、とても気の利くアドバイザーがいらっしゃいました。
フラッと立ち寄ると、前回買った洋服に合うものや新作を見せて下さいます。

わたくしの好みを解っていてくれるため、大きな花柄や、太いストライプ、カジュアル過ぎるものは選びません。

どんなにお店側が売りたくても、買わないとわかっているからです。

しかし、その方が定年でお辞めになった後、立ち寄ってもつまらなくなりました。

店内をブラブラしていると、全く好みに合わないモノを「如何ですか」と進めてくる。

やんわり断ると、今度は全く関心を示さない。

そして、閉店の30分前に行ったとき、レジの精算や店内の掃除をしていて、全く見向きもされませんでした。

『コリャダメダ~~』と思ってから半年か1年くらいはご無沙汰をしました。

そして今年久しぶりに出かけたところ、若い店長さんの仕事ぶりは理知的で、外国人のアドバイザーが何とも愛らしく、タドタドしい日本語で、気に入りそうな洋服を次々探してくれました。
試着して、似合わないと『やめましょう』とはっきりと言ってくれます。気持ちがいいです🎵

その熱心でフレンドリーな様子は『また来よう!』と思わせてくれました。

この前、試着した白いジャケットに汚れがついていたので、別のモノをお願いしたところ、最後の1点だったので、お互いに困っていたところ「お客様に何かいいアイデアはありますか?」と聞いてくれました。

この聞き方は日本人ではなかなか出来ないことですが、彼女は心から気に入った白いジャケットを私に着て欲しくて解決策を探そうとしてくれていたのです。

結局、汚れのついた商品を売る事はお店側としてしてはならないという結論になりましたが、そこに至るまでの彼女と店長の言動に心打たれました💛

モノから人に・・・・まさにこれだ!!と思いました。

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2016年04月20日 20:56に投稿されたエントリーのページです。

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