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挑戦してみませんか?

9月2日(水曜日)


採用に関する企業の方からお電話を頂き、とても感じよく誠実な話しぶりだったので、当方からいくつかの質問を投げかけたところ、『営業からきちんとご説明させて頂きます』という流れになり、コロナ禍の事もあり、webで面会の予定を立てました。

画面上で自己紹介があり、採用に関しての課題を共有した後に商品の説明と続きました。

『人材紹介は年収の30%だが、この商品は採用率も高く、費用が安価』と言う事でしたが、広告とスカウトメールのやり取りをする費用で数十万円かかり、そこで採用が決まったら年収の15%を頂きます。ホラ安いでしょ?という説明を受け、スマホの計算機を立ち上げ、ササっと計算してみましたが
人材紹介ほぼ同じ数字になりました。

『採用予定人数が10人や20人であれば、コストは完全に下がりますが、うちは1~2名ですし採用できるかどうかわからないのに初期費用が高いです。それならきちんと人材を選定して紹介頂いた方がイイですね』とお伝えした時の営業さんのセリフが

『とりあえず一度挑戦してみませんか?」でした。


挑戦ってどういう事?

しかも薬剤師が何人登録しているのかを確かめると東京都内で10数人とか・・・・。
都内と言っても広いので23区で搾れるかと聞くと、それが出来ないという回答・・・・。


もう、お断りしてZoomの画面からサヨナラしたかったのですが、改めて『挑戦してみて下さい』と繰り返すので『挑戦ってどういう意味ですか?』と少しイラっとしながら聞き直しました。


もともと事務系や営業のお仕事ではとても成果を上げているらしいのですが、医療人の登録や成功事例はあまりないとの事。

だから『挑戦』という言葉を使ったのかも知れませんが、この時期にほぼ見込みがない広告に100万円近く払う事はできません。


『是非お願いします』という頭を下げる古いタイプの営業から『やってみましょう!!挑戦です!』というセリフに変えているのは幹部や経営者の自尊心や決断の後押しになる言葉だと考えた上でのシナリオなのかな?と思いました。

会社が作成したセリフなので、私の『どういう意味ですか』の質問には当然答えられませんでした。

人材紹介よりコストが安いと言いながら、採用出来るかどうかは別・・・・と言うのであれば何だがごまかされている気分です。

『ネットショッピングでお金を振り込んだのに、商品が届くかどうかは解らないというのと似ていますね。それに挑戦なんぞは、何時だってしているんですよ。初対面なのに(しかもZoomだし)気安く挑戦!挑戦!と連呼しないで下さいね』とお伝えして終了しました。


採用する方、される方の幸せを考えた時に何が一番良い方法なのかを改めて考えさせられました。

いずれにしてもそんなに甘くはありません。

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2020年09月02日 18:17に投稿されたエントリーのページです。

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